令和5年度ピアサポーター養成講座 第3回専門研修を開催しました!

 こんにちは、事務局のK.Yです。11月に入りましたが、秋晴れの日が続き夏のように気温が高い日が多く、私は服装の選択に悩んでいます。。。

 11月5日(日)、令和5年度の精神障害者ピアサポーター養成講座、第3回専門研修を開催しました。

 この日の1つ目の講義では、「セルフマネジメントとバウンダリー」というテーマでファシリテーターの方々に講義をしていただきました。そもそもセルフマネジメントとは、「自己管理」のことで、自分の精神状態や健康状態を安定させ、より良い状態になるよう改善を図っていくことになります(筆者調べ)。また、バウンダリーとは「境界線」のことで、ここでは「自分と他者との境界」の事を指すと、ファシリテーターの方に話して頂きました。皆さん、それぞれのセルフマネジメントの仕方があったり、バウンダリーについては失敗談を交えながら気を付けるべきことを説明してくださったファシリテーターの方もいました。障害の有無を問わず必要なスキルであると思ったので、非常に学びのある講義になりました。

 その後のグループ演習では、「バウンダリーを意識していればよかったとふりかえること」を中心に話し合い、併せて「自分の病気や薬を理解するためにしている方法」「元気でいるためにしていること」についても話し合いました。バウンダリーという概念が難しく、意見をなかなか出せない方もいらっしゃいましたが、意見を交わしつつ他者の失敗談を聞くことができました。

 2つ目の講義では、「チーム(所属機関)におけるピアサポーターの役割と協働における留意点」というテーマで、実際にピアスタッフとして働くファシリテーターの方にお話ししていただきました。ピアサポーターの役割を考える中で重要な事の1つとして、「本人と専門職の繋がりだけでなく、専門職同士の繋がりも必要である。そしてその中にピアサポーターも含まれている」という事があり、印象に残りました。医療の世界でもしばしば「チーム医療」という言葉が使われますが、その中の一員としてピアサポーターも含まれるという考えに、納得しました。この話を通して、ピアサポーターはそのくらい重要で、役に立つポジションの職になり得ると私は感じました。

 2つ目のグループ演習では、ピアサポーターの役割についてと、協働するチームの成員について考えました。ピアサポーターにはどんな役割があるか、どんなピアサポーター像をイメージできるかというアプローチの仕方で、グループワークを進めていきました。皆さんが思い描くピアサポーター像を、将来実際に実現できるといいなと思うグループワークになりました。

 今回2回のグループ演習の中で、「元気であるために行っていること」について話し合いました。これは今回のセルフマネジメントに関わるテーマでありましたが、次回の「WRAP(元気回復行動プラン)」という内容にも関係するものでした。今回までの専門研修で学んだことを次回からのフォローアップ研修で話を膨らませたり、補足の情報を交えたりしながら更に学びを深めていければと思います。

 今回で専門研修が終わり、受講生の方々には修了証、ファシリテーターの方々には感謝状が贈られました。そして残すところファローアップ研修のみとなりました。最後まで受講生の皆様と学びを深めていければと考えております。

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