令和5年度ピアサポーター養成講座 第3回フォローアップ研修を開催しました!

こんにちは、事務局のC.Sです。先週末から気温が急激に下がり、一気に真冬の寒さになりましたが、皆様体調はお変わりないでしょうか。

12月17日(日)、令和5年度の精神障害者ピアサポーター養成講座、第3回フォローアップ研修が開催されました。

1つ目の講義では、「チームにおけるピアサポーターの役割」というテーマで、現在ピアスタッフとして働かれている2人の方からお話をしていただきました。中でも「支えられた経験を、ピアスタッフとして支える経験につなげる」というお話がとても印象的でした。また、2人目の方は質疑応答形式で、ピアスタッフとして働くことについて受講生の方からの質問に答えていただきました。実際に活躍されている方々の率直な意見を聞ける貴重な機会になったのではないかと思います。

その後のグループワークでは、模擬事例検討を行いました。事例の詳細については、ここでは割愛させていただきますが、赤湯さんというピアサポーターの方が、就労支援事業所で働く高畠さんから、「やりがいがない」と相談を受ける中で、今後の彼との関わり方について悩んでいるという事例でした。「自分が赤湯さんの立場だったら、高畠さんにどのように関わりたいか」について話し合いました。私はグループワーク前の講義で説明されたように、傾聴することが重要なのではないかと発表したところ、他の方からも同じような意見が多く聞かれました。一方で、頼られすぎないようにするために、アドバイスをするのではなく、高畠さんが自身で考えることを支援することも重要だと感じました。また、自助グループを紹介する、新しい事にチャレンジすることを進めるなど、自分では思いつかなかった様々な意見を聞くことができました。

2回目の講義では、「私のリカバリーの原点と今の夢」というテーマで、ファシリテーターの方々に講義をしていただきました。皆さんの前向きな気持ちと熱意が伝わる発表でした。「成功は自信、失敗は人生の栄養だ」という言葉からは、つらい経験を乗り越えられたファシリテーターの方の強い思いが伝わってきました。

その後、グループワークで、それぞれのリカバリーの原点と、目標や夢について意見交換を行いました。個人的には特に「自分を認めることがきっかけだった」という意見が印象に残りました。現状から目を背けず向き合うことは簡単なことではないですが、同時にリカバリーにつながる重要なことであるとも感じました。

全てのプログラム終了後には、フォローアップ研修の修了式が行われ、河野所長より、受講生の皆様へ修了証書が手渡されました。証書を受け取る皆さんの表情が、最終回までやりきったという達成感に満ちていて、見ていて胸が熱くなりました。

最後に、長崎市役所障害福祉課の笈木(おいき)次長課長、柴原様より講評をいただき、講座終了後もピアサポーターが交流していけるような機会づくりについて前向きなご意見をいただきました。

8月、暑さが残る中スタートした本講座も、12月17日をもって全ての講座が終了しました。個人的に、グループワークへの参加に対しては不安もありましたが、とても温かい雰囲気の中、意見交換を行うことができ、多くの気づきを得ることができました。受講生の皆様も本講座を通して、ピアサポーターについて学びを深めることができたのではないかと思います。約4か月間、ほんとうにお疲れさまでした。

最後になりますが、講座運営に際し河野知房理事長をはじめ、長崎大学の田中悟郎教授、丸田道雄助教、およびファシリテーターの方々にはたくさん支えていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。

事務局 C.S

#

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA