令和5年度ピアサポーター養成講座 第1回専門研修を開催しました!

 こんにちは、事務局のC.Sです。10月になってから、肌寒く感じる日が増えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 10月8日(日)、令和5年度の精神障害者ピアサポーター養成講座、第1回専門研修を開催しました。

 専門研修初回となる今回は「私たちのリカバリーストーリー」というテーマで、ファシリテーターの方々それぞれのリカバリーストーリーの発表から始まりました。皆さん様々な苦しい経験がありながらもそれらを乗り越えてこられたというお話を聞いて、ファシリテーターの方々の強さを感じ、目頭が熱くなりました。

 その後のグループワークでは、「自分のリカバリーストーリーを語ってみましょう。各々のリカバリストーリーを聴いてみましょう」というテーマで、過去の困難や・それらを乗り越えるきっかけとなったものについてワークシートにまとめてから、皆で共有しました。ファシリテーターの方々の発表の後だったこともあり、皆さんスムーズにワークシートに記入されていました。辛かった経験を振り返ることはもちろん簡単なことではなく苦しさもありますが、その状況を変えるきっかけがどこにあったかというお話を共有していると、「出会い」という意見が多く聞かれました。自分ひとりではどうしようもできない状況にあったときに先生や職場の人など周りの人との出会いがあり、それに助けられたという意見を聞いて、支援者の果たす役割の大きさを感じました。

グループワークの様子

 2回目の講義では「ピアの専門性を活かす工夫」というテーマで、現在ピアスタッフとして働かれているファシリテーターの方から講義がありました。また、福岡県久留米市にある「リカバリーセンターくるめ」という施設の紹介動画を視聴しました。実際にピアスタッフが活躍している様子を知ることで、受講生の皆さんも「ピアとして支援する」という具体的なイメージを持つことができたのではないかと思います。

 その後のグループワークでは、「あなたはR氏が利用しているB型事業所のピアサポーターとします。R氏に何ができるかをみんなで話し合ってみましょう。」というテーマで、テキストに記載されているRさんの事例を読み合わせしたあとに事例検討を行いました。具体的な支援がすぐには思いつかなくても、Rさんが必要としていること(ニーズ)やRさんの強み(ストレングス)に注目することで、自分にできそうなRさんへの関わり方がだんだん見えてきました。皆さんの意見の中には、自分では全く思いつかなかったサポート方法もあり、新たな視点に気づけるいい機会となりました。また、今回からは、グループワークの時間が基礎講座よりもしっかり設けられていたため、それぞれの意見についてさらに深める時間を十分にとることができました。グループワークの中で活発に意見交換されている様子を見て、ピアサポーターになることへの皆さんの熱意を感じました。

 さて、2回目の専門研修は10月22日(日)に行われます。次回は精神保健医療福祉サービスの仕組みと業務の実際、ピアサポーターを活かすスキルと仕組み、などについて講義・グループワークが行われます。内容もますます専門的になっていきますが、次回も実りある講座になることを期待しています。

事務局 C.S

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